カッパくんの大冒険 Ep. 1 「渋谷でハチ公に会う」Chapter 2

チャプター2: 
 カシャっ。久太はスマホで写真を撮りました。
「さあ、ちょっと見せてみろ。おい、お前、写真が下手だな。もっと上手に撮れよ」
 と銅像は文句をいいました。
「うるさいな、てか、お前なんか想像とは違うな。本物のハチ公なのか?」
「そうさ。俺は渋谷のマスコット犬だ。渋谷のレジェンドさ」
 銅像は自慢げに答えました。
「お前って確か、主人の帰宅を毎日ここで待っていて、亡くなったんだろう?」
 久太は質問しました。
「ああ、それは都市伝説さ」
「都市伝説?」
 久太は意味がわかりません。
「つまりそれは、ただの噂ってこと。実際、主人を待っていたわけじゃないんだ。俺はあいつが大嫌いだったし。ここで若い雌犬をナンパしに来ていたんだよ」
と銅像は真実を語りました。
 「まじかよ」と久太は驚きます。
「若くておしゃれなギャル犬たちが集まっていたんだよ。渋谷は最高だったぜ」と銅像は懐かしそうに話しました。
「渋谷って犬にとっても若者の街だったんだ」
 と久太は感心します。
「そうさ。秋田の古臭い雌犬たちとは全然違うんだぜ。でさ、そんな日々を過ごしていたんだけどよ、人間ってバカだよな。俺が毎日忠実に帰ってくるはずのないご主人様を待ち受けていると思い込んで、俺にご馳走をくれるんだよ。あの頃は毎日タダ飯を食べて、ただ遊んでいるだけの日々だったぜ」と銅像は笑いながら語りました。
「お前の飼い主ってどんなひとだったの?」
「賭博好きで女にだらしなくて、酒癖が悪い、どうしようもない男だった。クズ野郎だったんだ」

 カシャっ。久太(きゅうた)はスマホで写真を撮りました。
「さあ、ちょっと見せてみろ。おい、お前、写真が下手だな。もっと上手に撮れよ」  
 と銅像(どうぞう)は文句(もんく)を言(い)いました。
「うるさいな、てか、お前なんか想像(そうぞう)とは違うな。本物(ほんもの)のハチ公(はちこう)なのか?」
「そうさ。俺は渋谷(しぶや)のマスコット犬(けん)だ。渋谷のレジェンドさ」  
 銅像は自慢(じまん)げに答(こた)えました。
「お前って確(たし)か、主人(しゅじん)の帰宅(きたく)を毎日(まいにち)ここで待(ま)っていて、亡(な)くなったんだろう?」  
 久太は質問(しつもん)しました。
「ああ、それは都市伝説(としでんせつ)さ」
「都市伝説?」
  久太は意味(いみ)がわかりません。
「つまりそれは、ただの噂(うわさ)ってこと。実際(じっさい)、主人を待っていたわけじゃないんだ。俺はあいつが大嫌(だいきら)いだったし。ここで若(わか)い雌犬(めすいぬ)をナンパしに来(き)ていたんだよ」
 と銅像は真実(しんじつ)を語(かた)りました。  
「まじかよ」
 と久太は驚(おどろ)きます。
「若くておしゃれなギャル犬(けん)たちが集(あつ)まっていたんだよ。渋谷は最高(さいこう)だったぜ」
 と銅像は懐(なつか)しそうに話(はな)しました。
「渋谷って犬にとっても若者(わかもの)の街(まち)だったんだ」  
 と久太は感心(かんしん)します。
「そうさ。秋田(あきた)の古臭(ふるくさ)い雌犬たちとは全然(ぜんぜん)違(ちが)うんだぜ。でさ、そんな日々(ひび)を過(す)ごしていたんだけどよ、人間ってバカだよな。俺が毎日忠実(ちゅうじつ)に帰(かえ)ってくるはずのないご主人様(ごしゅじんさま)を待ち受(う)けていると思(おも)い込(こ)んで、俺にご馳走(ごちそう)をくれるんだよ。あの頃は毎日タダ飯(めし)を食(た)べて、ただ遊(あそ)んでいるだけの日々(ひび)だったぜ」
 と銅像は笑(わら)いながら語(かた)りました。

見せる (みせる) – To show
おい – Hey
下手 (へた) – Bad, unskilled
上手 (じょうず) – Good, skilled
文句 (もんく) – Complaint, criticism
うるさい -shut up
想像 (そうぞう) – Imagination
本物 (ほんもの) – Genuine article, real thing
渋谷 (しぶや) – Shibuya (a district in Tokyo)
マスコット – Mascot
レジェンド – Legend
主人 (しゅじん) – Owner, master
帰宅 (きたく) – Returning home
毎日 (まいにち) – Every day
亡くなる (なくなる) – To pass away
都市伝説 (としでんせつ) – Urban legend
噂 (うわさ) – Rumor
実際 (じっさい) – Actually, in reality
嫌い (きらい) – Disliked, hated
若い (わかい) – Young
雌犬 (めすいぬ) – Female dog, bitch
ナンパ – Picking up, flirting
真実 (しんじつ) – Truth
驚く (おどろく) – To be surprised
おしゃれ – Stylish, fashionable
ギャル – Gal, trendy girl
感心 (かんしん) – Admiration, fascination
秋田 (あきた) – Akita (a city in Japan)
古臭い (ふるくさい) – Old-fashioned
違う (ちがう) – To be different
日々 (ひび) – Daily, everyday
忠実 (ちゅうじつ) – Faithful, loyal
ご主人様 (ごしゅじんさま) – Master, owner
思い込む (おもいこむ) – To believe, to be convinced
ご馳走 (ごちそう) – Feast, treat
頃 (ころ) – Time, period
タダ飯 (ただめし) – Free meal
知る (しる) – To know

2

Copy - カッパの冒険 Ep.1 chapter2 ENG

Let's practice!

1 / 5

How did the statue react to the photo taken by Kuta?

2 / 5

According to the statue, what did it actually do while being a dog?

3 / 5

How does Kuta react to the statue's revelation?

4 / 5

According to the statue, what was special about Shibuya? a) It was a city for young dogs as well. b) It was a place with old-fashioned female dogs. c) It was a place with friendly people.

5 / 5

How does the statue describe its owner?

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